1998年11月04日

溝を……


 休日のテレビ。ワイドショーで、女性タレントと青年実業家との離婚特集らしきものをやっていました。

 その中で、ジュディ・オングが、「溝を掘る」という言い方をしていました。人と人との間にできる溝ですが、「溝ができる」という言い方はすぐに思い出せましたが、これの他動の形がうまく思い浮かびませんでした。少なくとも私は「掘る」という言い方はしないように思いました。

 しばらくして「溝を作る」という言い方が思い浮かびましたが、どうでしょう。

 漱石『道草』に「溝を拵える」、大杉栄「奴隷根性論」に「溝を穿つ」がありました。

 「溝をうめる」は沢山あるのですが。

 「水をあける」の意味で「溝をあける」と書いているのもありました。

大杉栄「奴隷根性論」(青空文庫)



岡島昭浩 さんからのコメント

( Date: 1998年 11月 05日 木曜日 11:01:11)


 「溝をあける」がある作品は、以下のところからダウンロードしたものです(有料)。

 しかし「水をあける」というのは、実感のうすいことばですが、やはり競艇などから来たのでしょうか。翻訳語かな?

日本SFこてん古典2



ののまる さんからのコメント

( Date: 1998年 11月 05日 木曜日 12:47:35)


「日本国語大辞典」には、
「1.水泳やボート-レースなどで、1身長または1艇身以上の差をつける。
2.競争相手を目立ってひきはなす」
とありました。やはり競技から出た言葉のようです。
翻訳語かどうかに関しては、『日本語大辞典』に載せる英訳が "open up a lead" だったので、どうも英語からではないようです。

ところで、上のリンクに挙げられた本、懐かしいですね。中学のとき読みましたよ。
ダウンロードしようかな。



岡島昭浩 さんからのコメント

( Date: 2000年 11月 30日 木曜日 0:04:14)


「溝を刻む」の例だろうと思います。

木の葉のスケッチ(松本隆)


posted by 岡島昭浩 at 02:09| Comment(0) | TrackBack(0) | ■初代「ことば会議室」 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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