2005年10月17日

「お値打ち」とは #

【170】
「お値打ち」とは #
 Yeemar
 - 04/6/22(火) 14:21 -
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「お値打ち」とは
の続きです。

「名古屋近辺に住んでいる」というある人からメールをもらい(若い人?)、
名古屋や愛知の尾張地方と東三河地方、岐阜県の美濃の一部では、「お値打ち」や「お値打ち品」と言う言葉は大規模チェーン店以外ではあまり使われません。代わりに、同じ意味の言葉として、「おつとめ」や「おつとめ品」(「「品」はひらがなで「ひん」である事も多い)「おつとめ価格」と言った言葉がよく使われています。
とのことでした。これは「おつとめ品」が名古屋方言として「お値打ち」よりも新しいという意識でしょうか。そもそも「お値打ち」は元来この地域ではあまり使われていないという意識でしょうか。

「おつとめ品」について、旧会議室では、2004.04のテレビニュースで北海道のスーパーマーケット店内に「おつとめ品」の表示があったこと、東京品川区で(昭和30年代に?)「おつとめ品」という表示が商店街でよく見られたという話が出ました。

旧会議室に書いていませんでしたが、2000.05.14 NHK教育「ふるさと日本のことば・愛知県」では「お値打ち」が取り上げられました。アナウンサーは「愛知県の人はこの『お値打ち』ということばに弱いんです」。大須商店街で「さあ、おいしいお茶、お値打ちでございまーす」と言っているVTRが放送されました。



【171】
Re:「お値打ち」とは #
 NISHIO
 - 04/6/23(水) 0:40 -
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そういえば、こんな本が手もとにありました。

『笑説 大名古屋語辞典(でゃあなごやごじてん)』(清水義範、学習研究社、1994年)
【おつとめひん】〔事〕
 特価品、バーゲン品、お買い得品、というような意味の名古屋国商業用語である。いかにも、がんばって値引きにつとめている、という印象がするではないか。名古屋人はなんでも安いものが大好きで、おつとめひんには目の色を変えるのだ。ただし、安いものよりもっと好きなのは、タダのものである。名古屋人は、開店飾りの花や、葬式が終わったあとの花を、タダだからもらっていってしまうのである。

『知って得する! 名古屋の事典』(牛田正行、東洋経済新報社、2000年)
おねうち〔お値打ち〕
 「お値打ち」「お値打ち品」というのは、名古屋地方のデパートやスーパーの店頭やチラシで頻繁に見かける言葉。関東で言う「お買い得」に近い。
 両者とも、値段に対して価値があることには違いないが、「お買い得」が買う時に安くて得をするというニュアンスが強いのに対して、「お値打ち」は、買った後もその商品がどれだけ役に立ち、長く使えるかという、より実質的なニュアンスが含まれる。買ってしばらく使ってみて、本当に良ければ「これは値打ちだよ」(この言い方はよくなされる)という評価になるわけである。そこには、安易に飛びついてお金を使ったりはしない、名古屋人の価値観がよく表れているとされる。
 ところで、関東でも名古屋から進出したユニーは、以前から「お値打ち」という言葉を時々使っていたが、近年では他のスーパーでもだんだん一般的に通じるようになってきている。


前者は「おつとめひん」のみ、後者は「お値打ち品」のみを採りあげています。
ついでに、後者には「よろしかったですか?」という過去形の問いかけも、名古屋特有の表現として紹介されています。

なお、前者の続編(?)、『やっとかめ! 大名古屋語辞典』(清水義範、学習研究社、2003年)も出ていますが、こっちの収録語彙は未確認です。


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