2005年10月17日

アクセントの話(ヘドロ)

【202】
アクセントの話(ヘドロ)
 Yeemar
 - 04/7/1(木) 2:02 -
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2004.06.29 NHK「プロジェクトX〜挑戦者たち〜・新羽田空港 底なし沼に建設せよ」は、どろどろの地盤に苦しむ技術者の話でした。

何度も登場する「へどろ」という単語、ナレーターの田口トモロヲさんは「ヘ’ドロ」(頭高)と発音。あまりにも「ヘ’ドロ」「ヘ’ドロ」と何度も出てくるので、それが正しい発音かと思いましたが、辞書を見ると、やはり違う模様。

『新明解日本語アクセント辞典』、『日本語発音アクセント辞典』(初版)、『新明解国語辞典』(第2版)、『集英社国語辞典』(第2版)、『大辞林』(初版)、『日本国語大辞典』(第2版)のいずれも平板としています。

頭高で「ヘドロ」という名の人形劇の登場人物はいました。NHK人形劇「プリンプリン物語」(1979〜1982)で怪人ランカーの秘書をしていた女性の名が「ヘ’ドロ」。なお、主人公は「プリ’ンプリン」という女の子でしたが、彼女の恋人を自称する怪人(声・滝口順平)だけは、この主人公を「プリンプリ’ン」と呼んでいました。



【204】
Re:アクセントの話(ヘドロ)
 道浦俊彦
 - 04/7/1(木) 8:07 -
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子供の頃(1970年代前半)、「公害」真っ盛りでブーム(?)でした。その頃、大阪府堺市の小学生だった私、および教師・親は、頭高アクセントの「ヘドロ(HLL)」と言っておりました。だから「ジョニーへの伝言」「五番街のマリーへ」を歌った「ペドロ&カプリシャス」のイメージは、「ドロドロ」でした。ついでに「五番街」というのは、「阪急三番街」の隣ぐらいにあると思っていました。
平板アクセントで「ヘドロ(LHH)」と言うようになったのは、アナウンサーになってから(1984年以降)です。

後輩の埼玉県出身のMアナウンサー(1969年生まれ)に聞いたところ「子供の頃は頭高アクセントで『ヘドロ(HLL)』と言っていた。平板で言うようになったのはアナウンサーになってから。へドロンガーという怪獣がいましたよね」とのこと。ヘドロンガーは知りませんが、ヘドラーという怪獣はいました。

西宮出身のOアナウンサー(1973年生まれ)も「ヘドロは頭高アクセントですねー」ということでした。

ヘドロを『新明解国語辞典』で引いてみると、その冒頭に「もと、神奈川、名古屋、奈良方言。東北地方の放言「ひどろ(=溝(ドブ)や、青色に濁った水たまり)と同源。」とあります。神奈川・名古屋・奈良方言って、随分地域にばらつきがあるし、奈良あたりだと頭高アクセントのような気もします。
「屁泥」と漢字では書かないんでしょうかね?


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