ボール箱
道浦俊彦
- 04/7/23(金) 8:20 -
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ニュース原稿、といってもカメラの修理工の人を取り上げたドキュメントのようなものですが、その中にカメラの部品を納めておく箱で、
「ボール箱」
というのが出てきました。「ダンボール箱」ではないのか?と思ったのですが、これは「ボール紙で作った箱」ということのようなのです。
こういう呼び方をふだん使われる方はいらっしゃるでしょうか?私の周りにはほとんどいないのですが。『日本国語大辞典』にはかろうじて載っています。方言なのでしょうか。 それともある時代にだけ使われた言葉でしょうか?
ご教示ください。よろしくお願いします。
【263】
Re:ボール箱
道浦俊彦
- 04/7/23(金) 11:16 -
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各辞書に載っていました。すみません。
でも、やはり聞きなれない言葉です。今、普通に使われているのでしょうか??地域差もあるのでしょうか?
【266】
Re:ボール箱
KS
- 04/7/28(水) 14:03 -
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▼道浦俊彦さん:
>「ボール箱」ボール紙で作った箱」ということのようなのです。
>こういう呼び方をふだん使われる方はいらっしゃるでしょうか?私の周りにはほとんどいないのですが。
小生61歳(男) 兵庫県は播州(東播)の産です。「ボール箱」田舎を思い出して懐かしい言葉です。馬糞紙(藁半紙)で作られた紙箱です。チョッとでも水に濡れるとフニャフニャになって使い物にならない紙箱です。饅頭などの和菓子が一個ずつ入れてあった化粧箱で、語呂から来るイメージよりは高級感のある入れ物でした。当時(昭和30年頃か)は、そんな箱がいろいろな用途によく使われていていましたので、ボール箱は日常的な言葉でした。
手元の「三省堂新明解国語辞典(96年版)」を繰ってみますと。
ボール[board の変化] ボール紙=藁を原料とした黄色がかった厚紙。段ボール。ボール箱。 と出てます。
前期団塊の世代の言葉でしょうか?。物がなくなると共に消えてゆく言葉の一のようです。
【267】
Re:ボール箱
道浦俊彦
- 04/7/28(水) 15:46 -
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KSさん,昔は「ボール箱」の「物自体」がよく使われていたのですね。
「饅頭などの和菓子が一個ずつ入れてあった化粧箱」というと、「あ、あれかな?」とちょっとイメージがわいてきました。
「物」そのものはわかっても、その名前に触れることはほとんどなくなってしまったのかもしれませんね。どうもありがとうございました。
【270】
Re:ボール箱
NISHIO
- 04/8/2(月) 3:43 -
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▼KSさん:
> ボール[board の変化] ボール紙=藁を原料とした黄色がかった厚紙。段ボール。ボール箱。 と出てます。
> 前期団塊の世代の言葉でしょうか?。物がなくなると共に消えてゆく言葉の一のようです。
そういえばボール紙のことを「馬糞紙」などと呼んでいましたね。小学校で図工の時間に使う厚紙といえばこれでした。ミもフタもない名前ですけど、ワラの成れの果てという意味では同じですね。業界用語では「黄板紙」「黄ボール」と呼ぶようです。わが家の現役高校生に聞いてみたら、「ボール紙は知ってるけど馬糞紙は聞いたことない」とのこと。最近のボール紙は「白板紙」「白ボール」などと呼ばれているようです。
で、「ボール紙で作った箱」ですが、物がなくなったというより、材料用紙が「黄ボール」から「白ボール」に変わっただけで、むしろ昔より用途も使用量も増えているのではないでしょうか。
紙製の箱・パッケージに入った商品は巷にあふれています。家の中にも手の届く範囲に一つや二つはあるはずです。ティッシュペーパーの箱とか、グリコジャイアントプリッツ・なにわ名物たこ焼き味(←たまたま)の箱とか。商品個装用の箱は木でもプラスチックでもなく、ボール紙製が当たり前になって、敢えて材料名を付して呼ぶ必要がなくなったとも考えられます。やや強引。
たまたまついでに、来る8月5日は紙箱(紙器)や段ボール箱に因んだ「ハコの日」です。紙箱製造の業界団体「全日本紙器段ボール箱工業組合連合会」が制定。
「この日ハコの日、ハコの日この日。8月5日はハコの日です。」がキャッチフレーズだそうです(よーわからん)。
東京紙器工業組合(http://www.mmjp.or.jp/tokyoshiki/ )では、第13回「ハコの日」コンテスト。
京都府紙器段ボール箱工業組合(http://www.kyotopandp.or.jp/ )は、十乗院 にて「ハコ供養」。
どこぞのローカルニュース番組の特集ネタで「ボール箱の謎!?」が登場するかもしれません。
【277】
Re:ボール箱
KS
- 04/8/5(木) 14:14 -
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▼NISHIOさん:
>で、「ボール紙で作った箱」ですが、物がなくなったというより、材料用紙が「黄ボール」から「白ボール」に変わっただけで、むしろ昔より用途も使用量も増えているのではないでしょうか。
商品個装用の箱は木でもプラスチックでもなく、ボール紙製が当たり前になって、敢えて材料名を付して呼ぶ必要がなくなったとも考えられます。やや強引。
確かにそうですね。
同様ことば(物の名前)に、紙袋→ ナイロン袋→ ビニール袋→ ポリ袋 も原料を冠したことばですが、科学的には必ずしも正確に使われてたとは思えない。進歩が早すぎて、ことば(呼び名)が変化についてゆけないのでしょうね。石油化学製品の日用品に多いような気がしますが、今では死語になったことばを思い浮かべると高度成長至上時代が何となく思い出されます…。