しか
KS
- 04/8/5(木) 17:32 -
----
友人と「みかんとりんご」どちらが美味か?論議になって。彼曰く「みかんしか美味いよ!」と云う。私の理解では「みかんしかりんごのほうが美味いよ!」と言う風に使うのが普通と思っているので、「りんごのほうが美味いと云うことか?」と問うと「みかんの方が美味い」と云う意味だという。
私にが逆の意味にしか理解できません。また、比較する片方を省略するする使い方があるのでしょうか?
ちなみに、彼は小豆島出身で、いつもそういう風に使っているよ…とのことです。
【279】
Re:しか
岡島昭浩
- 04/8/5(木) 21:35 -
----
私は、「〜しか〜ない」の形でしか使わず、「みかんしか美味いよ!」「みかんしかりんごのほうが美味いよ!」のどちらも使いません。
「みかんしか美味しいものはない」「みかんしか美味しくない」という使い方です。
お友達は小豆島のご出身ということですが、KSさんはどちらのご出身なのでしょう。またお二人はお幾つぐらいなのでしょうか(お二人は同年代でいらっしゃるのですよね)。
『日本方言大辞典』の「しか」の項には次のようにあります。
しか 《助》(1)いずれか一方を取り上げて言うのに用いる。の方。和歌山県「これしかええ」690 (2)比較の規準を示す。よりも。三重県志摩郡「それしか良い」585 (3)強意に用いる。秋田県仙北郡「そでねあしか(そうでなくとも)仕事はいやなものだ」130 千葉県東葛飾郡「いくらかしか(多少)」276
KSさんは、(2)の意味でお使いになり、ご友人は(1)でお使いのようにお見受けいたします。
【280】
Re:しか
岡島昭浩
- 04/8/5(木) 21:38 -
----
▼岡島昭浩:
>お友達は小豆島のご出身ということですが、KSさんはどちらのご出身なのでしょう。またお二人はお幾つぐらいなのでしょうか(お二人は同年代でいらっしゃるのですよね)。
「ボール箱」のところにお書きでしたね。申し訳ありません。
> 小生61歳(男) 兵庫県は播州(東播)の産です。
【281】
Re:しか
NISHIO
- 04/8/6(金) 1:59 -
----
>
しか 《助》(1)いずれか一方を取り上げて言うのに用いる。の方。和歌山県「これしかええ」690
わたくし小豆島の生まれ(戦争を知らない世代)ですが、(1)の使い方は知りません。祖父母や近所のお年寄りが使うのを聞いた覚えもありません。
「しか」に関して和歌山との関連があるとすれば、紀州湯浅から醤油醸造技術とともに伝のかもしれません(憶測)。
【282】
Re:しか
KS
- 04/8/6(金) 10:15 -
----
▼岡島昭浩さん:
>私は、「〜しか〜ない」の形でしか使わず、「みかんしか美味いよ!」「みかんしかりんごのほうが美味いよ!」のどちらも使いません。
>「みかんしか美味しいものはない」「みかんしか美味しくない」という使い方です
>『日本方言大辞典』の「しか」の項には次のようにあります。>
>
しか 《助》(1)いずれか一方を取り上げて言うのに用いる。の方。和歌山県「これしかええ」690 (2)比較の規準を示す。よりも。三重県志摩郡「それしか良い」585 (3)強意に用いる。秋田県仙北郡「そでねあしか(そうでなくとも)仕事はいやなものだ」130 千葉県東葛飾郡「いくらかしか(多少)」276
>KSさんは、(2)の意味でお使いになり、ご友人は(1)でお使いのようにお見受けいたします。
おっしゃるとおり、私は(2)比較の基準を示す使い方のつもりで使っています。しかし、「みかんしかりんごの方が美味い」(みかんよりりんごが美味いという意味で使っています)と比較する双方を並べて言うのは間違いで、比較して強調したい方だけを例示した「みかんしか美味い(みかんが美味い)」という言い方が正しいようですね。私は「みかんよりもりんごの方が美味い」(〜よりも〜)で使っていましたから、まったく逆の意味になってしまったのですね。
ご指摘を戴いて改めて考えてみますと「〜しか」=「〜よりも」どちらも同じ使い方でいいと理解した間違いでしたか。ありがとう御座いました。助詞、副詞、副助詞難しいもんですね。
因みに、この言葉は和歌山市に住んでいた時に初めて耳にして以来印象に残っていたので照会させて頂きました。方言大辞典に載っているのですね。ありがとう御座いました。
【283】
Re:しか
KS
- 04/8/6(金) 10:21 -
----
▼NISHIOさん:
>>
しか 《助》(1)いずれか一方を取り上げて言うのに用いる。の方。和歌山県「これしかええ」690
>
>わたくし小豆島の生まれ(戦争を知らない世代)ですが、(1)の使い方は知りません。祖父母や近所のお年寄りが使うのを聞いた覚えもありません。
小豆島ですか、そうめんがおいしい! 友人からよく戴きます。
この言葉は、和歌山で始めて耳にしました。云った友人が小豆島出身(団塊の世代)でした。