2005年10月17日

技彦さん

【61】
技彦さん
 Yeemar
 - 04/5/9(日) 15:19 -
----
書店に行くと、金田一技彦監修『広技苑』という本がときどき目に入ります。コンピュータゲームの本のようです。

気になります。「技村出 監修」でないところがです。つまりは「広辞苑」は非常に有名であるが、編者新村出はあまり有名でなく、むしろ人々は“国語学者”といえばまずは金田一春彦氏の名が浮かぶためにこうなったのであろうと思いました。新村出編『広辞苑』というよりも、金田一春彦編『広辞苑』のほうが、それらしいのでしょう。

amazon.co.jpで確認すると、2000年以来、春・秋の2回ずつ新版が刊行されている模様。それ以前は?

ゲーム業界用語事典」というサイトがあり、この本の歴史を詳述。それによれば、『広技苑』は2000年春以来以前は『大技林』だったようです。「最初はファミマガの別冊付録の裏技データベースだった」「金田一技彦監修」「2000年1月に徳間書店のインターメディア部門が廃止になったため、それ以降は広技苑と名前を変えて発売される」とあります。

「ファミマガの付録の攻略本」を集めたホームページ(こちら)を見ると、金田一技彦監修『ウル技 大技林』というのがあり、さらに『ウル技 大技林'90』『ウル技 大技林'91』……と続くようです。すると、初版は1989年ぐらいでしょうか。『大辞林』の初版は1988年ですから、その翌年に時宜を得た名付けをしたのでしょう。

しかし、なぜかこれも「技村明 監修」ではないのでした。



【81】
金田一春彦氏の訃報
 Yeemar
 - 04/5/19(水) 15:25 -
----
2004.05.19 15:00のNHKニュースにて、「国語学者 金田一春彦さん死去」の報。

私がテレビで拝見したのは、1997.11.08「こんにちはいっと6けん」(NHK)のインタビュー「金田一春彦博士文化功労者に」、1999.04.15 ETV特集「金田一春彦・コトバの旋律」(NHK教育)あたりが最後となりました。

この訃報では、字幕スーパー「日本語アクセント研究の第一人者 国語辞典の編さん携わる」「琵琶{びわ}法師の旋律手がかりに 鎌倉時代のアクセントについて著書も」「昭和52年 放送文化賞 平成9年 文化功労者」。

書斎での様子に続き、「平成13年10月」と記された式典(13年度東京都名誉都民顕彰式?)のようすが映されました。車椅子で臨み、石原慎太郎知事らしき人(後ろ姿)から何かを手渡されていました。顔つきがずいぶん変わっていて、目の光がおとろえていられたことにおどろきました。

→テレビでの金田一氏につては、こちらもちょっと関連。「視聴記録・「この人・金田一春彦ショー」



【83】
Re:金田一春彦氏の訃報
 畠中敏彦
 - 04/5/19(水) 18:11 -
----
▼Yeemarさん:
>2004.05.19 15:00のNHKニュースにて、「国語学者 金田一春彦さん死去」の報。
>私がテレビで拝見したのは、1997.11.08「こんにちはいっと6けん」(NHK)のインタビュー「金田一春彦博士文化功労者に」、1999.04.15 ETV特集「金田一春彦・コトバの旋律」(NHK教育)あたりが最後となりました。


NHKはじめ各民放(笑っていいとも?など)に出演されているのを、私も何回か拝見しました。
ことばについて話されている時は、いわゆるハイテンションになられ、ことばの持つ奥の深さ、ことばについて論ずるときの楽しさなどを、窺い知ることができました。
ここに投稿されている方(僕も含め?)も、文面からだけですが、なにか共通項があるような気がいたします。



【101】
Re:金田一春彦氏の訃報
 田島照生
 - 04/5/24(月) 18:56 -
----
>2004.05.19 15:00のNHKニュースにて、「国語学者 金田一春彦さん死去」の報。


昨日の午後三時、NHK教育テレビで、『金田一春彦さんをしのぶ 本人が語る日本語研究の歩み』なる番組が放送されました。そのころ私は、研究発表会の末席をけがしていたので全く存じませんでしたが、家族が録画しておいてくれたので助かりました。
まだ観たわけではないのですが、金田一秀穂さんが出演されているようです。

また、今日の『日本経済新聞(朝刊)』文化面に、柴田武さんの「金田一春彦氏を悼む」という記事が掲載されています。



【106】
Re:金田一春彦氏の訃報
 Yeemar
 - 04/5/24(月) 22:51 -
----
この番組、私、「ラテ欄」で確認していながらほとんど見逃してしまいまして(よくあること)、NHKに再放送を願っておきました。「学会のため、日本語研究者の大半は見られなかったと思いますので……」と一言添えて。

秋永一枝氏、金田一秀穂氏が出ていたのは見ました。案内は柴田実氏でしたね。

おそらくETV特集「金田一春彦・コトバの旋律」(上述)の内容が大半を占めていたのではないかと思うのですが(ラテ欄の紹介に「コトバの旋律」とあったから)。

むかしの「この人・金田一春彦ショー」、「日本語再発見」などの貴重な映像が含まれていたかもしれない、と気になっています。

余談、1980年代半ばごろではなかったかと思いますが、「日本語再発見」か何かの特集で「現代仮名遣い是か非か」をテーマに研究者・識者のディベートが行われ、ほとほとつかみ合いとなり、司会のアナウンサーが半泣きになって(これは大げさ)止めに入ったというのを見た記憶があります。これはもう一度見たい番組です。これには金田一氏はご出演でなかったか?



【107】
Re:金田一春彦氏の訃報
 Yeemar
 - 04/5/24(月) 22:59 -
----
>また、今日の『日本経済新聞(朝刊)』文化面に、柴田武さんの「金田一春彦氏を悼む」という記事が掲載されています。


「朝日新聞」は2004.05.20夕刊 p.14「広い視野で実証的研究/金田一春彦氏を悼む/城生佰太郎 筑波大教授/(言語学・実験音声学)」

「読売新聞」は2004.05.20夕刊 p.4「金田一春彦さんを悼む/大野晋{おおのすすむ}/鋭い耳で平曲分析も/新領域を開拓した二代目=v

の記事がありました。



【119】
[管理者削除]
 
 - -
----
この書き込みは管理者によって削除されました。(04/5/30(日) 21:24)



【120】
Re:金田一春彦氏の訃報
 田島照生
 - 04/5/30(日) 16:31 -
----
Yeemarさん、どうも有難うございます。
ようやく、追悼番組を見ることがかないました。

>秋永一枝氏、金田一秀穂氏が出ていたのは見ました。案内は柴田実氏でしたね。


番組の冒頭では、甲斐睦朗さんがコメントを寄せておられました。

>むかしの「この人・金田一春彦ショー」、「日本語再発見」などの貴重な映像が含まれていたかもしれない、と気になっています。


残念ながら、ETV特集の映像のみでした。私も、Yeemarさんの書いておられる番組の映像を、ぜひとも拝見したかったのですが…。

ときにYeemarさん、『週刊新潮』(六月三日号)の「墓碑銘」にも、金田一春彦さんが取り上げられています。このコーナーでは最近も、例えば竹内均さんや高見澤潤子さんなどを取り上げていたので、「もしかすると金田一氏も…」とあたりをつけておりました。ちょっと、不謹慎な話なのですが。



【307】
Re:金田一春彦氏の訃報――語録
 Yeemar
 - 04/8/20(金) 9:44 -
----
金田一春彦氏は私などにとっては雲上人でしたが、生前に1度だけ、学会の廊下で声をかけていただいたことがあります。

狭い廊下でした。金田一博士は「はい、ごめんなさい」と言ってすれ違って行かれました。

この話を研究者仲間にすると、「そんなのは小さい。自分は博士から、ご自身の見解の当否について確認を求められたことがある」と言います。

「やはり学会の廊下だった。博士は『暑いですね』と言われた。そうしてすれ違って行かれた」


この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。

この記事へのトラックバック