時代劇・時代小説のことば
岡島昭浩
- 04/6/5(土) 11:57 -
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時代劇で目についたことばに続くもの、という位置づけです。
旧会議室の最後に、過剰なサ行イ音便のことを書きましたが、直木三十五にもそれが見られます。改造社版全集の『源九郎義経』に、「〜〜まいた」というのが出てきます。
http://www.let.osaka-u.ac.jp/~okajima/uwazura/naoki01.pdf
【374】
Re:時代劇・時代小説のことば
岡島昭浩
- 04/9/16(木) 9:24 -
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「役目なれば言葉を改め申す」などと、忠臣蔵で言います。多門伝八郎などがいうようですが、例えば、講談全集3(講談社 昭和4)の32ページ、赤穂義士本伝(一龍斎貞山)
こうしたものの、江戸期の用例はあるのでしょうかね。『旧事諮問録』の第四編 第六回 明治二十四年六月十五日「御側御用取次、外国奉行の事」に、
で御質問の前に当りて二言申し上げて置きますが、幕府中の御話をしまするに、現今の言葉に改めて御話をいたすと、情の移らぬ事がある。それ故、やはり公方様|益《ますます》御機嫌能恐悦奉存候という調子で、御の字が付かぬと情合が移らぬようであります。しかし中には、そのままに御話をすると甚だ現今の人の御存知のない事もあります。速記の方も、洋語を筆記なさるよりも難しいこともあろうと存じます。というのならありました。
#「史談会速記録」に全部目を通したいと思いながら、まだやっていません。そういえば、現在の勤務校では雑誌も短期間ならば貸し出しが出来るはずなので、やろうと思えば出来るのでした。
http://d.hatena.ne.jp/jun-jun1965/20060103
「いって」は私も聞きました。