特殊な音
Yeemar
- 04/10/24(日) 10:20 -
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漢字のよみで、あまりきかない音と思われるものに時々行き当たります。なぜそう読むのか分からないこともあります。
以下のうち「十百」は湯桶読でしょうから、ここに入れるのはふさわしくないかもしれませんが、「じっぴゃく」との混淆のようにも思います。「校」を「めん」と読むのは音とは思われないので訓でしょうか。「越」を「つう」と読むのは「えつ」の変化でしょうか。「立」が「るい」になるのは宋音に基くものと思いますが、類例は少ないのではないでしょうか。
●十百
『談林十百韻』(だんりんとっぴゃくいん)〔田代松意編の俳書、1675年跋〕
●校條
サンフランシスコのシェラトン・パレス・ホテルで校條浩{めんじょうひろし}さんと朝食を共にした後、校條さんの運転する車で一緒に飛行場に向かった。(「週刊朝日」2000.04.07 p.48)
●毛越寺
空気枕をたずさえて東北新幹線に乗った。めざすは平泉の中尊寺と毛越寺{もうつうじ}である。〔五木寛之・みみずくの夜{ヨル}メール98〕(「朝日新聞」2004.06.28 p.21)
●るいよう 立用
大坂堂島の帳合米の取引〔=先物取引?〕で、火縄が消失し、火縄値段が決定しない場合、前日の火縄値段で解け合うこと。〔稲の穂(大阪市史五)〕(『日本国語大辞典』)