私の「一万円から」 #
Yeemar
- 04/11/5(金) 12:06 -
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私の「一万円から」
の続きです。
「朝日新聞」夕刊 2003.02.07 p.8「三枝の笑ウインドウ」〔桂三枝〕に、落語家による「から」の解釈が紹介されています。
私の弟子の三象は辞典、辞書と言われるたぐいのものを100冊以上持つ言葉の研究家でして、学者のような落語家の彼を一風変わっていると言う人も多いのですが、私は彼の孤高の生き方を尊敬すらしています。アルバイト員が「〜からお預かり」を使うのは「千円から私が800円お預かりする」の省略である、という説明は分かります。旧会議室でも天野修治さん、道浦俊彦さんがご指摘になっています。「千円から800円を引く」というときの「から」と同じでしょう。
ある時、電話で彼に尋ねました。
「コンビニでお金を渡した時、『千円からお預かりします』と言う千円からの【から】の使い方が気にいらんのやけどな。あれはどう考えても『千円をお預かりします』と違うか?」
「それはコンビニのレジでお金を受け取った人が、その店のオーナーか、パートのバイトかによりますね」
「どういうことや?」
「もし、800円の物を買ったとします。バイトなら正式には『千円から私が800円お預かり致しまして、200円おつりをお返しします』と言うべきで、800円が抜けています。店のオーナーですと、その800円は自分のお金ですから『千円からお預かりします』と、この【から】の格助詞は付けても間違いではありません」
一方、受け取り手がオーナーだった場合の説明ですが、これは何のことかさっぱりわかりません。説明になっていないのでは?
【533】
Re:私の「一万円から」 #
Yeemar
- 04/11/5(金) 12:25 -
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旧会議室で、ロイヤルホストが「バイト敬語」を見直そうとしているという動きを報じた日経新聞記事についてメモしましたが、「朝日新聞」夕刊(西部版)2003.06.17 p.9に「この敬語のほう、禁止になります ロイヤルホスト」というくわしい記事が出ています。日経新聞(5月24日)よりは遅れます。中に
■ロイヤルの5大禁止語というのが出ています。これも日経新聞の報道とはやや異なります。
(1)「こちらコーヒーになります」
→「お待たせしました。コーヒーでございます」
(2)「1000円からお預かりします」
→「1000円、お預かりします」
(3)「おタバコのほう、お吸いになられますか」
→「禁煙・喫煙どちらのお席がよろしいですか」
(4)「佐藤様でございますね」
→「佐藤様でいらっしゃいますね」
(5)「以上でよろしかったでしょうか」
→「コーヒーと紅茶でよろしゅうございますか」
「よろしゅうございますか」は奥ゆかしいことばですが、ファミリーレストラン等で耳にしたことはありません(最近しばらく行かないので、いまはどうか知りません)。
銀座4丁目の「和光」(高級時計店)を、高級でない品物のことで訪ねた折(2004.11.01)、店員さんが「お待ちいただいてよろしゅうございますか」と言ったので、「よろしゅうございますか」はなかなか言えないことば、さすがは「和光」だと思いました。
【534】
Re:私の「一万円から」 #
Yeemar
- 04/11/5(金) 12:27 -
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> 店員さんが「お待ちいただいてよろしゅうございますか」と言ったので、
その店員さんは若い女性でした。