2005年10月17日

させていただく#

【413】
させていただく#
 岡島昭浩
 - 04/9/29(水) 23:34 -
----
「させていただきの連呼」の、一部を受けるものです。

岩淵悦太郎『日本語対談』筑摩書房S53.5.25の中野重治との対談に記事がありました。
岩淵 わたしの経験では、わたしは昭和十三年に大阪高等学校の教師になって赴任したんです。東京では「本日休業」という素気ない看板が出てたのに、大阪へ行きますと「本日休ませていただきます」という看板が出ているんです。(中略)関西弁的な言い方がだんだん広がったんでしょうか、丁寧に言おうという気持ちなんでしょうか。


なお、余談ですが、中野重治は、松尾捨治郎に国文法を習ったとのこと。福井中学ですね。



【416】
Re:させていただく#
 道浦俊彦
 - 04/10/2(土) 17:39 -
----
池田弥三郎の著述にも同じような記述があったような気がしますが・・・。



【417】
Re:させていただく#
 岡島昭浩
 - 04/10/2(土) 17:48 -
----
▼道浦俊彦さん:
>池田弥三郎の著述にも同じような記述があったような気がしますが・・・。


『東京ことば』(読売新聞社会部 読売新聞社 1988.6.20)によれば、池田弥三郎『銀座十二章』に、「させていただきます」についての言及があるようなのですが、未確認です。
参照



【418】
Re:させていただく#
 道浦俊彦
 - 04/10/2(土) 19:42 -
----
家に帰ったら『東京ことば』確認してみます。ほかに外山滋比古さんか誰かも書いていたような気がしてきました・・・。



【527】
Re:させていただく#
 岡島昭浩
 - 04/11/3(水) 22:32 -
----
池田弥三郎『銀座十二章』(旺文社文庫 1980.9.30)を、本日入手。そのp38。
『荷風日記』の昭和九年七月二十一日の記事に、「銀座所見」として、
喫茶店テラスコロンバン。店頭板がこいにはりたる紙に「閉店させて頂きます云々」とあり。
とある。これは「させていただく」という変なことば遣いの流行の例として荷風氏は書き記したのだが、(中略)ちなみに、「休ませていただきます」は、店主が妙に客にこびた言い方でいや味だが、も一つこれに理由を加えて「店員慰労のため」と付け加えることが、銀座の店々でもはやりだした。
とありました。昭和39年に『文芸朝日』に連載されたものとのこと。



【535】
Re:させていただく#
 岡島昭浩
 - 04/11/7(日) 0:00 -
----
中山二郎「言語についての戦争後遺症」『正論』平成8.4(p261-267)に、
下級者が上官又は先任者に許可を求めるときには、「○○○してよろしいでありますか」とぎごちなく言うか、上官が許可するに相違ないと思う時には「○○させて頂きます」と言った。(中略)復員軍人の多くが、この言い方を世の中一般に持ち込み、盛に使ったから、軍隊経験のない人々に伝染して、大流行するに至った。

さらに司馬遼太郎の『街道を行く』を引用。


この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。

この記事へのトラックバック
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。