不規則な活用
Yeemar
- 04/12/11(土) 8:26 -
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ふたつ以上の音便形
の続きのつもりです。とりわけ、その中の「不規則な活用」についてのメモの続きです。
以下は活用ではなく造語法の不規則に係るものですが:「濃い口」「濃いめ」「早い目」(→「実はそれって ちがくテ?」)
また、「鯉こく」という料理の「こく」とは何かと思い辞書を見ると「鯉濃く」。形容詞連用形で名詞を作る造語法は一般的でない。「遠く」、「近く」、「多く」、「安くで手に入れる」の「安くで」などの例があるけれど。
「鯉濃く」は「鯉の濃漿(こくしょう)」の意から、とのこと。このような湯桶読みもめずらしいでしょう。
その「濃漿」を『日本国語大辞典』で見てみると、語源はさだかでないようです。大言海に「コキシル(膿汁)の音便転か。また、コクニタシル(濃煮汁)の中略か」との説明があるようですが、こじつけではないでしょうか。