1998年07月07日

鮨が1カン(Yeemar)


雑談で出た疑問です。

すしを1カンと数えるようですが、このカンは何なのでしょう。

巻きずしなら「1巻」、軍艦巻きは「1艦」なのだろうかと
思ってしまいますが、正解が分からず、手近の辞典類にも見
えないようです。

この話題も、どなたかのホームページで拝見したような記憶
があったりなかったりします。

寿司何個をもって1カンとするかも説が分かれているようで
す。

このあたり、ご教示いただければと思います。



岡島昭浩 さんからのコメント

( Date: 1998年 7月 07日 火曜日 13:09:07)


 恥ずかしながら初耳です。スーパーのパック鮨しか食べないもので。

 助数詞は、規範的なものだけではなく、用例集のようなものがあれば便利なのですが。

 以前、蟹の「〜ハイ」について調べ掛けたのですが、助数詞一覧のようなものでは烏賊蛸しかか載せてなかったので、困ってしまいました。



さんからのコメント

( Date: 1998年 7月 07日 火曜日 16:35:29)


どうやら、「つらぬく」の「貫」のようですね。

都寿司ニュース



Yeemar さんからのコメント

( Date: 1998年 7月 07日 火曜日 17:15:05)


碩学のウェブマスターもご存じないとはやや安心いたしまし
たが、峰さんから素早いご指摘をいただき、助かりました。

このページは、ウェブのサーチエンジンで探されたのでしょ
うか。とすると、語句検索の仕方も、研究の成否を大いに左右
しそうです。(キーワードは「寿司」「貫」でしょうか)

「都寿司」は日本橋のおすし屋さんなのですね。専門業界で
は、「つめ」だの「かん」だのという用語の語源はしっかり
伝わっているのかもしれません。



岡島昭浩 さんからのコメント

( Date: 1998年 7月 08日 水曜日 0:35:07)


 峰さん、有難うございます。寿司はどうして2つで1組なのか、という疑問にも合せ答えてくれるページですね。

 ただ、気になりますのが、穴開き銭は100枚(あるいは96枚以上とも)で、1さし、と呼ぶはずで、銭形の親分が手にしていたのもそれではないかと。

 今『日国大』を引きますに、1貫は1000文とのこと。但し十銭を指す1貫文を1貫ともよんだとのこと。むむむむ、ややこしい。



豊島正之 さんからのコメント

( Date: 1998年 7月 08日 水曜日 15:10:28)


浅草の「弁天山美弥古鮨」の店主、内田さんの書かれた本に、
詳しく議論があって、結局分からないと書いてあったと思います。
「これが江戸前すしだ」だったかな...
中公文庫に入っていたと思います。
(不確実で済みません)



さんからのコメント

( Date: 1998年 7月 09日 木曜日 14:55:26)


キーワードは「寿司」「数え」です<サーチエンジン

Random Remark



岡島昭浩 さんからのコメント

( Date: 2000年 3月 09日 木曜日 23:17:55)


『鈴木孝夫著作集』の月報2(1999.11岩波書店、第5巻『日本語と外国語』に挿入)に土田滋「湯豆腐の席で」という文が載っていまして、豆腐を切り分けたものの一つ一つはカン(貫)で数えるという話から、寿司のカンは若い人が知っていて、熟年層は知らないという話になります。さらに海老も天麩羅屋ではカンになるという話。



岡島昭浩 さんからのコメント

( Date: 2001年 6月 18日 月曜日 18:39:55)


 国立国語研究所『言葉に関する問答集─よくある「ことば」の質問─』2001.6.11(財務省印刷局)で、山田貞雄氏が答えています。二個単位の振分け荷物や天秤棒に由来する「荷(か)」の転訛、10錢すなわち1貫、のり巻きの「巻」、といった説が載せてあります。



Yeemar さんからのコメント

( Date: 2001年 6月 18日 月曜日 20:03:40)


ありがとうございます。偶然にも、さきほど国立国語研究所でこの冊子をいただいてきましたが、「一カン」のところは見過ごしていました。

「都寿司ニュース」(こちらに移動)の説とはまた違っていますね。

私の手元の冊子では、奥付が平成13年3月となっています???



岡島 さんからのコメント

( Date: 2001年 6月 19日 火曜日 10:28:27)


>私の手元の冊子では、奥付が平成13年3月となっています???

配布用と販売用で違うのでしょうか。あるいは、国立版と独立行政法人版の違いでしょうか。私の手許のものは、独立行政法人国立国語研究所となっています。

前書きは3月です。


posted by 岡島昭浩 at 00:30| Comment(1) | TrackBack(0) | ■初代「ことば会議室」 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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Posted by 岡島昭浩 at 2010年06月10日 22:34
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