1999年07月18日

「先」について(天野修治)


「先」という言葉については、かなり前に自分用の覚え書きがあったはずなのに、今また確認する必要があって探してみるとそれが見つからなく、諸先生の知恵を拝借できたら、と思っています。
たぶん(前あるいは現)天皇の表現だと記憶しているのですが、「先の大戦における…」のくだりの「先」を聞いてこの言葉に興味を持ちました。「先」というのは空間的には「前方」を指していると考えていいのでしょうが、時間的には「すでに過ぎ去った時間」と「これからやって来る時間」のどちらをも指せる語だと思います。さらに「順序が前」という概念が絡むと「先の大戦」はどの戦争を指しているのか、非常に曖昧な表現になってきます。もちろんこの場合は、第二次世界大戦を指していることは状況から判断できるのですが。この語「先」について、「さき」あるいは「せん」の使い分けも含めてご教示願いたいと思います。
バルセロナにて



岡島 さんからのコメント

( Date: 1999年 7月 21日 水曜日 15:20:40)


空間のあとさきと、時間のあとさきの関連は難しいですね。

今から○○年まえ、といいそうなところを、昔は、今から○○年あと、と言っていたりして。これはいつ頃から今のような言い方が優勢になったのでしょうかね。

#自分の研究室があまりにも暑いので、クーラーのある図書館に逃げてきたのですが、試験前で人が多くて疲れます。たまたま開いていたインターネット端末ですが、そろそろ譲ることにします。


posted by 岡島昭浩 at 05:12| Comment(0) | TrackBack(0) | ■初代「ことば会議室」 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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