1999年09月14日

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比較的若い世代の会話の中で、相手の言ったことに反応して「え、○○○○○?」と返す言い方が多いみたいです。
そんなにびっくりした風でもなく、語尾を下げて使う方がイマドキな感じがします。

「これから彼と待ち合わせなの」
「え、亜紀ってカレシいたんだ」

「明日新宿6時ね」
「え、どっち口?東?」

「スキー行こうよ」
「え、でも、スノボの方が良くない?」

もともと、不満なときに「えーー」とぶーたれる言い方だったり、驚いて「えっ?」と聞き返す言い方だったりしたのが、軽い感じになったんじゃないかなぁ。

この「え」気になるのは私だけかなぁ。
という私も使っていますが・・・。



Yeemar さんからのコメント

( Date: 1999年 9月 14日 火曜日 21:56:10)


それはやはり反問しているのではないんでしょうか。

私自身はまったく気を付けていませんでした。むやみに人の
発言に対して反問するところが、ききさんの注意をひいたの
でしょうか。

以下のように補ってみれば、日本語の反問として特殊ではな
いと思います。

「これから彼と待ち合わせなの」
「え、そうだったの? 亜紀ってカレシいたんだ」

「明日新宿6時ね」
「え、そうだったっけ? 新宿駅のどっち口?東?」

「スキー行こうよ」
「え、スキーに行きたいの? でも、スノボの方が良くない?」



岡島 さんからのコメント

( Date: 1999年 9月 15日 水曜日 1:40:52)


「語尾を下げて」というのは「え」の部分でしょうか。それとも後に続く文章のことでしょうか。

後者であるのなら、私の感想もYeemarさんに近いです。
前者であるのなら実際に聞いてみたいと思うものです。



きき さんからのコメント

( Date: 1999年 9月 16日 木曜日 19:59:38)


語尾を下げるのは、後ろに続く文章のほうです。

うーん、気になりませんかぁ。
私は何故気になるんだろう・・・。



岡島昭浩 さんからのコメント

( Date: 1999年 9月 16日 木曜日 23:52:59)


「え」とは関わりなく、「そうなんだ」には以前から違和感を覚えております。相手から情報を得た時に、「そうだったんだね」と確認するようにいうのではなく、「そうなんだ」と自己完結してしまうのはちょっと抵抗があります。
考えて見ると、「え?」で示される驚きも、その後すぐにきえて納得してしまう、という自己完結に、ききさんが違和感を持つのであれば、私の感覚も近いのかもしれません。

目についたことば



言魔 さんからのコメント

( Date: 1999年 9月 17日 金曜日 21:50:28)


「言葉のよろずや」では、「若者用語の裏知識」に関しては既に更新を
しないことにしてますが...オジサンである私が聞いてもやはり、
Yeemar先生や岡島先生と同意見で特に違和感がありません。
拙ページで扱いました「ホントですか?」の短縮形として使われて
いるんでしょうかねぇ...

言葉のよろずや



ケンタ さんからのコメント

( Date: 1999年 9月 22日 水曜日 11:47:09)


「え」というのは、相手がちょっとだけビックリさせてやろうと言う期待を察した、
優しさと礼儀みたいなものが、「え」という表現に含まれているんじゃないでしょうか?
この場合「え」がはぶかれるとキビシイ関係がみられます。
たぶん、仲良くなれないと思います
そして「え」の後が自己完結なら「え」ではなくて「あ」になるのかも…

ごあいさつ、おくれました。よろしくお願いします。



Yeemar さんからのコメント

( Date: 2001年 9月 05日 水曜日 0:24:32)


このスレッド、私は十分に納得できないまま拝見していましたが、

岡島さんお書きの
> 「え」とは関わりなく、「そうなんだ」には以前から違和感を覚えております。

このような、反問のときに「そうなんだ」という言い方は新しそうだな、と思い始めました。たとえば、現代日本語研究会編『女性のことば・職場編』(ひつじ書房)附属のフロッピーディスクのデータで「そうなんだ」を検索すると、二十代・三十代の女性を中心に用例が多く拾われます(もっとも両世代で発話数の60%を占めるのですが)。

昔ならば「まあ、そうなの?」などと反問したところかもしれません。反問の形を避け、「ああ、そうなんだ」と独白のような形にすることで、相手との摩擦を避けようとする心理でしょうか。

関西でも「ああ、そうなんや」となるそうですね。

大昔読んだ多湖輝氏のカッパブックスか何かの本で、会話で相手が「私、○○したんです」と話すのに対して「なるほど、○○した……」とおうむ返しにあいづちを打つと会話がスムーズになる、というようなことを読んだことがあります。効果的な会話術として、自然に昔から行われてきたものでしょうか。

しかし、あまり古い小説の会話などでは目にしないような気もします。発生の時期を特定するのはむずかしいでしょうか。



Yeemar さんからのコメント

( Date: 2001年 9月 05日 水曜日 1:04:29)


古くは

マアいいんだ」「アラずるいんだ」という言い方を近頃の若い女性は好んで使う。中年の女の「マアいいコト」というのに当るらしい。〔耳〕(「言語生活」創刊号 1951.10 p.33)
これはむしろ廃れました。今の「そうなんだ」との関係や如何。



道浦俊彦 さんからのコメント

( Date: 2001年 9月 05日 水曜日 16:43:49)


子どもの頃、三重県上野市に住んでいた祖母(生きていれば90歳ぐらい)が、よく受け答えで「あれまあ」「あんれまあ」「あら、コワイ」「どんならんこって」などと受け答えしていたのを思い出しました。方言でもいろいろバリエーションがあるのでは?



Yeemar さんからのコメント

( Date: 2001年 9月 05日 水曜日 18:13:57)


>「あれまあ」「あんれまあ」「あら、コワイ」「どんならんこって」

これらは、昔からあり得たのでしょうが、「あれまあ、そうなんや」というふうに、独白ふう(独り合点的な言い方)になるでしょうか。この独白ふうが、新しいのではないかと思うのです。



道浦俊彦 さんからのコメント

( Date: 2001年 9月 05日 水曜日 20:24:26)


なるほど、独白を人に聞かせる。それは「相づち」の一種では?

確かに私も「え、そうなんだ」は、新しいと思います。といってももう十年くらい前に溯ると思いますが。その関西弁バージョンは「そうなんや」で「だ」が「や」に変っただけ。アクセントも同じです。


posted by 岡島昭浩 at 01:08| Comment(0) | TrackBack(0) | ■初代「ことば会議室」 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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