「おどろんぱ」というダンス中心の番組の中で「バリーバリー」(だったと思うのですが)という歌が歌われたのですが、歌詞に少々疑問を感じました。
「よってたかって喜んで」というフレーズがあるのです。みんなでキャンプファイアーを囲んで騒ぎ合うという歌なのですが。
恐らく、小さな子供たちが見る番組だろうと思うのですが、中にはこの歌を諳んじてしまう子供もいるでしょう。諳んじないまでも、この歌詞が多くの子供たちの「語感」を作ってしまうことがないとは言えない筈です。
言うまでもないことですが、「よってたかって」という表現がこの歌詞のようにプラスイメージで使われることはないでしょう。
コマーシャル等で言葉のニュアンスをずらす手法が多く採られるのは、分からないではありません。言葉の意味を固定的に捉えて、それをゆさぶる行為を何でもよくない、と考えるのは好きではありません。しかし、少なくとも「教育番組」と呼ばれる番組の中で、敢えて「よってたかって喜んで」と歌わなければならない理由などないのではないでしょうか?
みなさんのお考えをお聞かせ下さい。また、類する例がありましたら、ご紹介下さい。
岡島昭浩 さんからのコメント
( Date: 1999年 9月 25日 土曜日 13:21:56)
オドロンパってのはかなり無茶苦茶な番組ですからねぇ。
健康体よりも踊りが大事だと言う主題歌でしたよね。「虫歯ズキンコ、おどろんぱ」でしたか、「鼻血たらたら」じゃなかったな。ともかく言葉以外も既成のものを大きく外していますから、言葉について規範的なものをもとめるのはむずかしそうです。
岡島昭浩 さんからのコメント
( Date: 1999年 9月 25日 土曜日 17:07:23)
「鼻血トロンチョおどろんぱ」だったかな?
岡島昭浩 さんからのコメント
( Date: 1999年 9月 27日 月曜日 13:09:09)
どうやら「おどろんぱ」は私が見ていたような時代のものとは変ってしまったようですね。
→ 伝説のオドロンパーク
森川知史 さんからのコメント
( Date: 1999年 9月 27日 月曜日 16:02:57)
私も「おどろんぱ」が変わっていたことに気付きませんでした。番組のごく最後の箇所を見たというのにね。
それにしても、嘗ての「おどろんぱ」ファンが居て、そのHPまでもが存在するとは、知りませんでした。
尤も、私の発言の趣旨は、決して「おどろんぱ」がどうだこうだ、ということではなかったのですが。
子供の語感の形成に影響する「ことばの選び方」にもう少し繊細であってもいいんじゃないかと考えたまでのことです。
岡島昭浩 さんからのコメント
( Date: 1999年 9月 27日 月曜日 16:59:25)
〈子供の語感の形成に影響する「ことばの選び方」〉ということであれば、私はもっと教育面した、といいますかまともな番組、たとえば「英語で遊ぼ」辺りの方に、危機感を感じます。うちの子供が好きなんだな、これが。
「でしゅる」とかはやめて欲しいな。まあ「誤った回帰」の例示としては役に立ちますが。ああ、もう「でしゅる」の赤ん坊は居なくなったのかな?
「おじゃる丸」もサブちゃんの主題歌は好きですが、言葉遣いが気持ち悪い。〈時代劇に出て来る公家の言葉遣い〉を目指しているのでしょうが。
あと、下で書いたキャラクターを特徴づける言い方によって生じる破格の語法。
→ 「ね」で終わる質問(当会議室)
言魔 さんからのコメント
( Date: 1999年 9月 27日 月曜日 17:59:23)
本題とはずれますが、"Sesami Street"が吹き替えで放映されていることに
やり場の無い悲しみを感じております。
"Sesami Street"が日本に上陸した頃中学生となり、英語を学びはじめました。
その5年後、交換留学生として米国の農村に1年ほど生活してきたのですが...
あの番組を欠かさず見ていたお陰で現地にて、日常生活用語の不便をほぼ
感じずにすんだのに...
NHK教育の番組は小言魔1号、2号、ともに大好きですが、言葉遣いの
間違い(あえて、こういう表現をしますが)に気がつき、小言魔たちが真似を
すると、訂正するように心掛けている言魔でございました。
→ 言葉のよろずや
きっす さんからのコメント
( Date: 1999年 9月 28日 火曜日 22:38:49)
ま、NHKの教育番組内の歌なんてそんなもんです。
おかあさんといっしょの中で歌われている「ミックスジュースの歌」には
「〜みんなミキサーにぶち込んで。〜」ななんて言葉でしょう。他にも
言い方はあるってもんです。
Yeemar さんからのコメント
( Date: 1999年 9月 29日 水曜日 17:21:03)
「おかあさんといっしょ」の体操の歌「あ・い・うー」(作詞・日暮
真三)は、むやみに難しい歌詞が入っています。
ねこのようにじゅうなん にゃーお にゃーお
りすのようにびんしょう さっさ さっさ ささささ
とりのようにバランス すーいすーいすーい
(聞き書き)
「敏捷」なんて高校生でも書けませんが、オトとしてはそんなに
難しくないのでしょうか。
「とりのようにバランス」もやや意味不明。歌を聴くと「もり
のようにバランス」とも聞こえます。
岡島昭浩 さんからのコメント
( Date: 1999年 9月 29日 水曜日 17:45:43)
「私(僕)は王女(王子)ではないけれどアイスクリームを召し上がる」
というのは自敬表現を知るのによい。
佐藤義美作詞
→ アイスクリームのうた
ののまる さんからのコメント
( Date: 1999年 10月 05日 火曜日 13:17:25)
「アイスクリームのうた」、だんごのおにいさん&おねえさんも歌ってたのですか。
と思ったら「みんなのうた」で歌われたのが1962年。相当古い歌ですね。
私はもう20年以上前、酒井ゆきえが「ピンポンパン」の中で歌ってるのを聞いてました。
「アイスクリームを召し上がる」のところが何とも違和感がありました。
その後、PSI'Sのチャカもカバーしてまして、非常にいい曲に仕上がってます。
ところでこの表現、我々の中では「僕(私)」が「王様(女王様)」だってことで解決をつけてましたが、如何?
(あまり内容のないコメントですいません)
岡島昭浩 さんからのコメント
( Date: 1999年 10月 05日 火曜日 13:29:37)
王家の人間だから自分に対して敬語を使う、というのが自敬表現というわけです。
相対的な人間関係ではなく、絶対的な立場による敬語なのだ、ということを示すもので、昔の日本語の敬語の使い方では普通のことだったわけです。
現代の敬語は相対的な人間関係によって使われることが普通なので、我々は違和感を感じるのですね。でも、お伽ばなしの王女王子よりも自分は偉いんだぞ、という感覚が感じられて面白い歌詞だと思います。