2005年10月17日

草冠

【715】
草冠
 田島照生
 - 05/2/1(火) 13:34 -
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いずれリンク切れになってしまうのでしょうが、こんな記事を見つけました。「残念ながら反響は全くありません」という結びが、ちょっと寂しいですが。

http://www.asahi.com/culture/update/0131/003.html

草冠といえば、「藝」の意で「芸」をつかう場合に、その草冠を四画に作り、「芸」の意で「芸」をつかう場合に、その草冠を三画に作るという人があるということを聞いたことがあるのですが、その意義がよく分りません。



【716】
Re:草冠
 Yeemar
 - 05/2/1(火) 19:16 -
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▼田島照生さん:
>いずれリンク切れになってしまうのでしょうが、こんな記事を見つけました。


この記事は文字・漢字をよく取材されている記者・清水弟さんによるものですね。「朝日新聞」東京夕刊 2005.01.31 p.18では署名入りです。

私はなるほど画期的な試みだと思いました。ただ、記事に添えられている「茗」の写真がわかりにくいため、記事への読者の理解をさまたげているのではないでしょうか。

>草冠といえば、「藝」の意で「芸」をつかう場合に、その草冠を四画に作り、「芸」の意で「芸」をつかう場合に、その草冠を三画に作るという人があるということを聞いたことがあるのですが、その意義がよく分りません。


「芸」(ウン)の意で4画にする例を知っていますが、これは一般的なのでしょうか。

山川出版社『詳説日本史(新版)』(1984)p.55に「石上宅嗣は芸亭{うんてい}という図書館を作り」とあります。これは4画草冠です。1997年3月文部省検定済の『詳説日本史 改訂版』(2000)でもp.55に「石上宅嗣は芸亭{うんてい}という図書館をつくり」とあり、同様に4画草冠ですから、山川出版社の教科書で日本史を習った人は「芸亭」の「芸」を4画で書くはずです。

「『藝』の新字の『芸』ではなく、古くからあった『芸』です」という意味で、古さを出そうとして4画にしているのかなと、私なりに納得していました。



【717】
Re:草冠
 かねこっち
 - 05/2/2(水) 14:30 -
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この話題は、お詳しい方がたくさんいらっしゃると思いますが、
明朝体活字においては「芸亭」の「芸」も昔から三画ではないで
しょうか。
大修館の大漢和辞典の見出し文字は明朝体ですが、これは多くこの
辞典のために拵えられた文字であるようです。
つまり4画と3画はデザイン差であって、違う文字ではない。

草冠、より古くは「艸」ですから6画なんでしょうし、大修館の
大漢和も6画のところにならんでいますね。
下記は大修館書店のウェブページですが、Q&Aの Q3050 に

> 「くさかんむり」が4画になっている漢字を見かけることがありますが、
>これを3画で書くと、間違いですか?

なる項目があります。
http://www.taishukan.co.jp/kanji/index.html



【718】
Re:草冠
 Yeemar
 - 05/2/2(水) 16:48 -
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▼かねこっちさん:
>この話題は、お詳しい方がたくさんいらっしゃると思いますが、
>明朝体活字においては「芸亭」の「芸」も昔から三画ではないで
>しょうか。


昔の本では、草冠を3画で書く出版物(これが多数派でしょう)では、当然「芸亭」も3画草冠で書き、草冠を4画で書く出版物では、「芸亭」も4画草冠で書いたものと推測します。

ヘボン『和英語林集成』3版では、「芸臺(ウンタイ)」は4画草冠で書いてありますが、他の草冠(たとえば「草木(サウモク)」)も同様に4画であって、使い分けの意識はないようです。また、『大日本国語辞典』(昭和46年新装版31版。これは昭和14・16年の修訂版と同内容だと思いますが……)を見ると、「芸香(うんかう)」「芸閣(うんかく)」などは3画草冠ですが、他の草冠(例えば「蘊蓄」)も同様に3画で区別はありません。

『広辞苑』初版では「芸亭」は4画草冠で、「いかにもわざわざ鋳造しました」というぶかっこうな活字です。ところが、他の草冠(「蘊蓄」「菠薐草」「蘿葡」……)は依然3画なので、(無意味な?)区別が生じています。

『日本国語大辞典』初版の「芸亭」などは3画草冠で、これは他の草冠(例えば「蘊蓄」が3画なのと同様です。ところが、同辞典第2版に至って「芸亭」などは4画草冠になり、他の常用漢字表外字の草冠(「蘊蓄」「菠薐草」「蘿葡」……)が依然3画であるのと違いが生じています。こうなると、私にはわけがわかりません。

田島さんのご指摘の例は、「芸」(ウン・ゲイ)について、『日本国語大辞典』などとはまったく逆の書き分けをしている人がいるということですね。


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