古典文法では、使役や尊敬の助動詞「す、さす」は未然形に接続すると勉強しました。ところが、「姫宮一所出来させ給ひけり。」(日本文学大系32「平家物語上」岩波書店P.400)に「いでき」とルビがふってあります。カ変なら連用形に接続するのでしょうか?それとも、平家物語という口語的要素の強い作品にあっては、古典文法は一概に当てはまらないのでしょうか?平家物語の中の「させ給ふ」をすべて調べているわけでなく、厚かましい質問ですが、どうぞよろしくお願いします。
岡島昭浩 さんからのコメント
( Date: 2000年 12月 28日 木曜日 19:42:03)
反応が遅くて申し訳ありません。
これは、多分、「す・さす」ではなく、「出来る」の問題ではないでしょうか。つまり「出来る」が、カ変ではなく上一段の活用をしていると、振り仮名を付けた人が考えたと言うことです。
〈可能である〉の意味 の「出来る」ならば、上一段になることもすぐに理解出来るのですが、「出て来る」の意味ならばカ変であることがずっと続くような気がするが……、と思い、古典大系を見ようと思いましたが、見てないまま、書き込んでおります。
Yeemar さんからのコメント
( Date: 2001年 1月 07日 日曜日 4:15:52)
こちらにレスポンスを書き込ませていただきました。