2005年10月17日

「散灰・遺灰」によせて # ケイソン(鮭鱒)

【815】
「散灰・遺灰」によせて # ケイソン(鮭鱒)
 Yeemar
 - 05/5/7(土) 2:41 -
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「散灰・遺灰」によせて
の続きです。とりわけ、「ケイソン」(鮭鱒)に関してです。

武田泰淳の「ひかりごけ」に出てきました。
 漁業の話の中に、ときどき「ケイソン」という単語がまじるのを、私は急には理解できませんでした。
ケイソンだけを相手にしていると、漁業も不安定ですが、ここではさいわいコンブやイカなどもありますから」
「ですから、ケイソンばかりに重点をおかずに、牧畜も奨励するようにしています」
 ケイソンとは、「鮭鱒」の漢音でした。(武田泰淳「ひかりごけ」〔1954年発表〕『北海道文学全集16』立風書房 1981 p.38 下l.1)
本文は全集や文庫本によったほうがよかったのでしょうが、たまたま目にした本を引用しました。

奇しくも、「言語生活」の例とわずか1年違いです。

一方、私が目にしたと思った「鰹鮪」を「けんゆう」と読む例は、ほかにいっこうに目にせず、しかも字音としてもおかしいようなので、目の迷いか、それとも……と気になったままです。


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