2005年10月17日

同音異義語

【847】
同音異義語
 Yeemar
 - 05/5/21(土) 7:58 -
----
橋梁談合問題で「鋼橋工事」という文字が新聞に出ていますが、耳で聞くと「公共工事」と区別できないだろうと思います。
 官公庁発注の橋梁{きょうりょう}(鋼橋)工事の入札をめぐり、二つの談合組織で03、04年度に幹事会社を務めた石川島播磨重工業など橋梁メーカー8社の大半が談合行為を認める方針であることが関係者の話で分かった。〔略〕 市場規模が年間約3500億円に上る鋼橋工事をめぐる過去最大級の談合事件に発展する。〔橋梁談合 8社の大半認める 公取委告発へ 受注調整を主導〕(「朝日新聞」2005.05.21 p.1)
NHKニュースおはよう日本 2005.05.21〔インターネット版音声で確認〕では、次のように言い直しています。
国土交通省が発注した鋼鉄製の橋の工事の入札をめぐって、談合が行われた疑いがもたれている問題です。




【848】
Re:同音異義語
 Yeemar
 - 05/5/21(土) 8:22 -
----
米原万里『不実な美女か貞淑な醜女{ブス}か』〔徳間書店1994.09〕新潮文庫 2003.03.30 8刷より、同音異義語の話題を。
そんなわけで、同音異義語が極めて多い日本語を商売道具の一つにしている通訳稼業{かぎょう}の宿命として、誤解を生まない言葉選びに細心の注意を払わなくてはならない。/ ある会議に出席していて、ベテランの英語通訳が「コウギョウ」と言って、すぐさま「カネヘン 金偏」とつけ加えたのに、いたく感動したことがある。「コウギョウ」には、工業も鉱業も興業もあるからだ。(p.92)

 さて、ある老人学シンポジウムで、当時はソ連であった国から長寿学の専門家が招かれて講演をした。一時間半におよぶ講演で、テーマは「ソウロウをいかに克服するか」。その通訳を依頼された私の友人は、無事その通訳をつとめ上げた〔中略〕「早老をいかに克服するか」というつもりで通訳していたのだが、その会場にいた百名近くの人々は、どうやら違う意味で受け取っていたということが、その〔主催者により〕文書化された訳文を見て、初めて分かったのだった。(p.93)



この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。

この記事へのトラックバック