雰囲気。 #
Yeemar
- 04/8/19(木) 6:53 -
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女王・蝶々
雰囲気。
雰囲気。――続
などに関連するものと思います。
「女王→じょうおう」の類例として「目一杯→めいいっぱい」。
(笹を)めいいっぱい伸ばしてから抜くのは意外に面白いし、学生の文章です。書き手は関西出身(1音節語の長呼)なのかどうか、分かりません。「せいいっぱい」からの類推もあるか。「Google」では「"めいいっぱい" の検索結果 約 10,400 件」となり、少なくありません。
【301】
Re:雰囲気。 #
道浦俊彦
- 04/8/19(木) 9:17 -
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関西弁は単音を引っ張って2音にしますね。目エ、手エ、背エ、日イ、間ア、蚊アなどなど。それとの関連は銅なんでしょうか?いや、どうなんでしょうか?(五輪のせいか?)
【302】
Re:雰囲気。 #
KS
- 04/8/19(木) 10:55 -
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▼道浦俊彦さん:
>関西弁は単音を引っ張って2音にしますね。目エ、手エ、背エ、日イ、間ア、蚊アなどなど。それとの関連は銅なんでしょうか?いや、どうなんでしょうか?(五輪のせいか?)
私(関西人)も「じょうおう」と伸ばして発音しています。
「じょ」を長音にして「じょう」のようにも思いますが、「女王」のアクセントで見ますと「じょおう」の場合は「王」にアクセントを置いて発音しますが、「じょうおう」の場合は(関西風)しり下がりのイントネーションで発音しています。
「じょうおう」と伸ばして云う場合に「おう」にアクセントを置いて、しり上がりに発音するのは(私には)かなり難しく変な感じです。
「女」の文字は「じょ」と発音するのが殆どで「じょう」と発音するのは「女王=じょうおう」の場合だけのような気がします。「じょうおう」は発音の方言なんでしょうか?。
ところで、このメールを打ってて発見したのですが「じょうおう」と入力しても、ちゃんと「女王」に変換してくれました。流石、関西のパソコンです!?。
【303】
Re:目一杯
佐藤
- 04/8/19(木) 15:33 -
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▼Yeemarさん:
>「女王→じょうおう」の類例として「目一杯→めいいっぱい」。
東日本出身の私も言いますね。メイッパイも使うけれど。類例に「ひいじいさん/ひいばあさん」。2拍1音節で揃えようとする力が働くのか。
「ふいんき」の類例は「さざんか」(山茶花)。あと30年もすると山茶花のように、「ふいんき」が正しい形になるのかもしれませんね。変化の終着点を見てみたい気もします。
【352】
Re:雰囲気。 #
NISHIO
- 04/9/10(金) 1:06 -
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▼KSさん:
> 私(関西人)も「じょうおう」と伸ばして発音しています。
その昔、fj.jokes(だったか)で、「嬢王(じょうおう)」が流行したことがありました。
・・・が、関西特有というわけでもないと思います。
見坊豪紀『ことばのくずかご』(ちくまぶっくす15, 筑摩書房, 1979年8月23日初版)
(29)ジョオウか? ジョウオウか? 〔75.7 64〜65〕
エリザベス女王ご滞在中の一週間、ラジオ・テレビ各局の多数派は、NHKのアナウンサーも含めてジョーオー。〔NHKの『日本語発音アクセント辞典』はジョオ¬ー〕 そして「じょうおう」を載せる辞書は、『三省堂国語辞典』第二版『日本国語大辞典』の少数派。
ジョーオーに関する最高の証人は天皇だ。
英国ジョーオーエリサ〔?〕ベス二世陛下
ジョーオー陛下ならびにエジンバラ公(NHK総合テレビ75年5月7日19時59分「ニュースセンター特集」宮中晩さん会でのごあいさつ文)
# あ、天皇家は京都弁か…
【925】
Re:目一杯
道浦俊彦
- 05/7/11(月) 11:05 -
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▼佐藤さん:
>「ふいんき」の類例は「さざんか」(山茶花)。あと30年もすると山茶花のように、「ふいんき」が正しい形になるのかもしれませんね。変化の終着点を見てみたい気もします。
『バカにみえる日本語』(誤字等日本語研究会・著、辰己出版:2005、6、1)という本の最初に取り上げられているのが「ふいんき」です。
Google検索では「ふいんき」が53%(2万3300件)、「ふんいき」が47%(2万0400件)だったと記されています。また「亜種」として「不陰気」「雰因気」「雰陰気」「風陰気」「風囲気」「分陰気」「負陰気」「不囲気」などもあったということです・・・。
【926】
Re:目一杯
Yeemar
- 05/7/12(火) 14:26 -
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▼道浦俊彦さん:
>『バカにみえる日本語』(誤字等日本語研究会・著、辰己出版:2005、6、1)
この本を道浦さんにお教えいただき、目次をデータ化してみました。この本は、もともとはインターネット「誤字等の館」に掲載された文章をもとにしたもののようですね。
●誤字等日本語研究会『バカにみえる日本語』辰巳出版株式会社 2005.06.01(注・〔 〕内は検索用に私が加えた参考語形。必ずしもそれだけが正用という意ではない)
1:ふいんき〔雰囲気〕/惜しい間違い
2:こんばんわ/「こんにちわ」派の先生/「こんにちは」と「こんばんは」
3:完壁〔完璧〕/和氏の璧
4:寸暇を惜しまず/寝る間も……
5:至上命題/ほんとに「至上」ですか?
6:思考錯誤〔試行錯誤〕/至高の嗜好を試行する
7:笑う角には〔笑う門には〕/鬼にも衣装?
8:そのとうり〔そのとおり・その通り〕/「とぅ」は何と読む?
9:うる覚え〔うろ覚え〕/裏の記憶?
10:出る釘は打たれる〔出る杭は打たれる〕/「打つ」のは何のため?
11:徴妙〔微妙〕/「税金徴収」は取りすぎ?
12:コミニュケーション〔コミュニケーション〕/間違えるのは「マスコミ」のせい?
13:ギブス〔ギプス〕/バネ仕掛けのギプス
14:忘備録〔備忘録〕/防忘録
15:同音意義語〔同音異義語〕/批判のつもりが……?
16:不詳の息子〔不肖の息子〕/不詳の身ながら
17:手持ちぶたさ〔手持ちぶさた・手持ち無沙汰〕/五豚さ〔ごぶさた〕
18:責任追求〔責任追及〕/原因追求
19:できかねません/「できかねる」は自己保身の言葉
20:前面リニューアル〔全面リニューアル〕/全面に集中せよ
21:アボガド〔アボカド〕/国のお墨付き?
22:濡れ手に泡〔濡れ手に粟〕/濡れ手にバブルとあぶく銭
23:どこにでも偏在する〔遍在〕/次に曲がるのは?
24:先立つ不幸〔先立つ不孝〕/不孝の手紙?〔不幸の手紙〕
25:年棒〔年俸〕/給料は年捧制〔年俸制〕
26:領布〔頒布〕/目で覚えるか、耳で覚えるか
27:自分では役不足〔力不足〕/敵をほめるヒーロー?
28:保障書〔保証書〕/共同で保障します
29:全知全能を傾けて〔全身全霊〕/神は全治なり?
30:一瞬先は闇〔一寸先は闇〕/一寸法師の身長は?
31:ファンタジック〔ファンタスティック〕/英語との併記
32:負けるとも劣らない〔勝るとも劣らない〕/負けじ魂、ここに
33:とんでもありません〔とんでもない〕/滅相もありません
34:国敗れて山河あり〔国破れて山河あり〕/杜甫と芭蕉と藤原氏
35:まぎわらしい〔まぎらわしい・紛らわしい〕/入れ替えは新語を生む?
36:汚名挽回〔汚名返上〕/汚名を手に入れたい人とは
【979】
「退院」
佐藤
- 05/8/6(土) 17:39 -
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この種のものはまだ出てなかったでしょうか。
私は、「退院・隊員」を〔ta:iN〕と発音しがちのようです。〔i〕が二つ並ぶのは厄介で、「退院」は前の母音を伸ばすように変わりますが、それでも存在の痕跡が主張されます。が、「体育」だと〔i〕を一つ落とすところまでいってしまう(この2種の差は、アクセントの位置が関与?)。
こうした変化は、中世・近世では〔u〕が後ろにくる連母音が融合(異化をともなうものもあり)・長音化しましたが、近世以降だと〔i〕が後ろにくるものに変化がありますね(もちろん、方言による遅速はあります)。それと関連するものか。
入試問題などで「読み仮名を記しなさい」という表現を見ることがあります。面妖な言い方だなと思っていました。が、単に「読みを記しなさい」としか書いてない場合、「退院→たあいん(たーいん?)」を×にできませんね(理屈をこねれば)。そうした事態への対策として「読み仮名」という術語(?)に、「漢字の読みの本来の仮名表記」の意味を込めて使っているのかも…… と思うことがあります。
【982】
Re:「退院」
道浦俊彦
- 05/8/6(土) 19:18 -
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「体育」「体育館」が「たいく」「たいっかん」(あるいは「たいくかん」)となるのもあるのではないでしょうか。
【984】
Re:「退院」
佐藤
- 05/8/6(土) 20:58 -
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▼道浦俊彦さん:
>「体育」「体育館」が「たいく」「たいっかん」(あるいは「たいくかん」)となるのもあるのではないでしょうか。
「「体育」だと〔i〕を一つ落とすところまでいってしまう」として触れてますよ。
【986】
Re:「退院」
道浦俊彦
- 05/8/6(土) 21:32 -
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あ・・・失礼しました。
では、こんなのはいかがでしょうか。
「田園」(でんえん)が「でーえん」、「単音」(たんおん)が「たーおん」、「山陰」(さんいん)が「さーいん」のように撥音の「ん」をしっかり発音できないので、長音のように聞こえる曖昧な発音になる傾向がある、というのは。
昔、祇園祭の中継のリポーターが、祭に来ている人に、
「どちらからいらっしゃったんですか?」
と聞いたところ、その人は、京都市内の、
「西院(さいいん)」
と答えたのに、リポーターは、
「山陰(さんいん)」
と聞き取ってしまい、
「まあ、遠くからいらっしゃったんですねえ。」
と言っていたことを思い出しました。
母音にはさまれた「ん」は発音しにくいし、また聞き取りにくい、ということでしょうか。
また、同じ母音がつながる場合には、はっきりと言い直さないと長音になってしまってダラシがなく聞こえると、若手アナには指導しています。
【989】
Re:「退院」
佐藤
- 05/8/8(月) 13:01 -
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▼道浦俊彦さん:
>「田園」(でんえん)が「でーえん」、「単音」(たんおん)が「たーおん」、「山陰」(さんいん)が「さーいん」のように撥音の「ん」をしっかり発音できないので、長音のように聞こえる曖昧な発音になる傾向がある、というのは。
それは済ませたつもりでおります。↓
http://www.gifu-u.ac.jp/~satopy/kini085.htm#5
私自身は、いまのところ「田・単・山」のンは長音化しないようです。いや、かすかに「山陰」の中の撥音が弱まっているかもしれません。ただ、同じ発音になるはずの「産院・参院」ではそうではなさそう。少なくとも意識の上では。
おそらく、他の語(ことに対義語)との区別をはかろうとして撥音をきちんと保とうとしているのかな、と思っています。「山陰」の場合、「山陽」と対になりますが、発音のしやすい後字部末尾での言い訳(イン/ヨー)なので前字部の撥音はぞんざいでもいい。が、「産院/参院」では、区別する部分が前字部にくるので(参考:医院・病院……/衆院)きちんと発音しようとしている。ただ、これもぞんざいな発音になったとしても、他の語と紛れなさそうなので、単に気分の問題なのかもしれません。
【990】
Re:「退院」
道浦俊彦
- 05/8/8(月) 15:19 -
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今日の新人アナ研修の中で原稿を読ませていたら、「店員」をあいまいに発音していたので、「てーいん」に聞こえました。「店員」の最初の「ん」と次の「い」をキッチリ発音しないと「定員」なってしまいます。歯の治療で麻酔を打ったあとにしゃべっているような感じです。
【991】
Re:「退院」
佐藤
- 05/8/9(火) 16:44 -
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▼道浦俊彦さん:
>今日の新人アナ研修の中で原稿を読ませていたら、「店員」をあいまいに発音していたので、「てーいん」に聞こえました。「店員」の最初の「ん」と次の「い」をキッチリ発音しないと「定員」なってしまいます。
研修、お疲れさまです(←誤用?)。前に他局の新人研修の様子を見たことがありますが、指導役が「君たちなんか、いらないんだ!」と言っているところから見だしたのでビックリしたものでした。でも、その気持ち(というか指導法)はよく分かります。新人の頭には「就職戦争に勝ち抜いた勇者なんだぜ、へへん!」といった思い上がりもないとは言えない。いつまでたってもそのような状態では、先輩たちが(必死の思いで)つかんできた技術を正当に評価することもできず、ひいては技術習得へのモチベーションを低下させることでしょう。「お前たちは、力も見識もない、ただの若者にすぎないのだ」、そう、初期段階で印象的に教えておけば、内省のきっかけとなり、自覚をもつことにもつながる。そして未熟さを知れば技術習得にもはずみがつき、結局、時間の節約にもなります。「最初の一喝」は効率的な指導法かもしれないなと思い直しているところです(ウチでもやろうかなぁ)。
ところで、もう一押し。変化の最前線では何が起こっているかを観察したいですね。
いま、「サンイン」が「サーイン」になりつつあるわけですが、そこで何が起こっているかを知りたい。全体的な傾向もそうですけれども、結局は、一人の人間において、どこまで進んでいるかということが知りたいですね。今だからできる検討です。5年・10年たってから振り返ってももう遅い。自分の変化がどこまで進んでいたかすら、忘れているでしょう。それではつまらないので、今の段階で書き留められたらいいな、と思うわけです。
で、私の場合、「サンイン」であるべき発音のうち、「山陰」と「産院・参院」で違いがありそうだということまで確認できました。その進度の差の由来も見てみた、ということになります。道浦さんの内省で気づいたことがあれば、お書き込みください。
【992】
原因
skid
- 05/8/9(火) 22:22 -
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つい「げいいん」とタイプしてしまいます。
鯨飲したことはないけれど、口でもそう言ってます。
物質も「ぶしつ」としか言わなくなりました。