2005年10月17日

水菓子

【881】
水菓子
 道浦俊彦
 - 05/6/9(木) 12:35 -
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本来は「果物」のことを指す「水菓子」ですが、最近は「水羊羹」などのお菓子にも使われているので、 それは誤用・・・とされていますが、
先日行った京都の「京菓子資料館」にあった、江戸時代の『御蒸菓子図案帳』という本に、

「御水菓子」

という項目があるのを見つけました。そこには「定家餅」「水仙粽」といったお菓子がイラストとともに載っていました。
とすると、江戸時代から、水羊羹のような菓子のことを「水菓子」と呼んでいたのではないでしょうか?専門用語としてかもしれませんが。
少なくとも「果物」ではない和菓子のことを「水菓子」と呼ぶことはあった、ということですね。

こうなると、あながち「誤用」とは言えないのではないでしょうか?
いかがでしょうか??



【886】
Re:水菓子
 佐藤
 - 05/6/10(金) 17:29 -
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京菓子資料館ですか。今度京都に行ったら是非行きたいですね。水仙粽は現代でも製造・販売しているんですね。ちと高いが、本物の葛を使えば、そんなところでしょうか。
http://www.kyoto-np.co.jp/kp/rensai/wagashi/w-16.html

菓子研究会編『菓子の事典 上巻 和菓子篇』(昭和28、三元社)に「みずがしはなもち</B>(水菓子花餅)蒸物菓子」というのがありました。葛粉・うどん粉をよく練り、「花の形に作って、蒸して冷まし、器に水を入れて、これにつけたのち、極上の砂糖の入れてある器に、網杓子ですくって盛る」ものだそうです。水を使うから「水菓子」なのだろうと思います。

どこかのサイトで「葛(くず)」が「屑」に通じるので、代わりに「水仙」というのだ、と書かれていたように思います(場所失念)。「水仙」の「水」、すなわち、葛を使った(透明感のある?)お菓子ということもありうるか??(我ながら自信なし)

基本的に、「水」と「菓子」という言葉がある時代なら、それぞれの時代で「水菓子」という言葉ができてよく、その指す意味も時代・時代で異なっていて構わないと思います。ただ、椅子取りゲームのように既に座られていると(水菓子=果物という関係が成立していると)厄介なことになります。もちろん、座が空いている(水菓子=果物という関係が多くの人に意識されなくなる)と新たな「水菓子」が認知されやすくなるのでしょう。(当たり前か……) 
質問に対する答えになりきってはいませんが、取り急ぎ。



【887】
Re:水菓子
 道浦俊彦
 - 05/6/10(金) 21:11 -
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▼佐藤さん:
>京菓子資料館ですか。今度京都に行ったら是非行きたいですね。水仙粽は現代でも製造・販売しているんですね。ちと高いが、本物の葛を使えば、そんなところでしょうか。


ありがとうございます。京菓子資料館というのは、実は京菓子の俵屋吉冨というところの烏丸店に併設されているもので、 それ程規模が大きなものではありません(というより1フロアだけ、3分から5分間で全部見て回れる程度の広さ)。
地下鉄・今出川烏丸の交差点から3分ほど北に歩いたところです。ご参考までに。



【894】
Re:水菓子
 NISHIO
 - 05/6/13(月) 5:27 -
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>とすると、江戸時代から、水羊羹のような菓子のことを「水菓子」と呼んでいたのではないでしょうか?専門用語としてかもしれませんが。


NHK放送文化研究所「ことばQ&A」の「水菓子」
http://www.nhk.or.jp/bunken/research/kotoba/kotoba_qa_04020101.html 
 なお本来の意味とは別に、一部の業界では、水ようかんやくずもちなどの総称として「水菓子」ということばを使う場合があります。ただし、これはあくまで専門分野での使い方だと心得ておいたほうがよいでしょう。
ということですが、専門用語としてもいつごろから言われているのでしょうね。

老舗菓子舗『虎屋』の「とらや和菓子用語集」には、「水菓子」は見当りません。
「水羊かん」の初見は1746年とのこと。
http://www.toraya-group.co.jp/siteinformation/wor_index.html
「水まんじゅう」は、明治30年前頃に生まれたものだそうです。数年前に店頭で見て初めて知りました。
http://www.ginet.or.jp/nisimino/sinctop/wagasi/2001-07/index.htm



【1036】
Re:水菓子
 NISHIO
 - 05/9/13(火) 4:46 -
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水菓子」に関連があるかどうか、こんな記述を見つけました。残念ながら、時代については触れていません。

辻ミチ子著『京の和菓子』(中公新書1806、2005/7/25)
葛の根は解熱剤、下痢止めとして知られ、古くから葛根湯は風邪薬、葛湯は滋養剤として親しまれ、基金の備蓄食にもなっていた。熱を加えると透明になる葛粉は夏向きのさまざまな菓子に使われ、薬の道連れになるのが「湯菓子」だった。
「湯菓子」の冷たくしたものを「水菓子」と呼んだ可能性はないでしょうか。



【1037】
Re:水菓子
 NISHIO
 - 05/9/13(火) 4:52 -
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誤記訂正。
 ×基金
 ○飢饉
でした。

記載箇所はp.138、
「第四章 菓子の歴史の三題話」の「二、薬と菓子の道行振り」の一節です。



【1046】
Re:水菓子
 道浦俊彦
 - 05/9/15(木) 12:46 -
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NISHIOさま
この本は、「水菓子」関連が載っていそうなので既に手に入れていたのですが、まだ10ページくらいしか読んでいませんでした。さっそく読んで見ます。
ありがとうございました。


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