2005年10月17日

「しか…ない」

【1058】
「しか…ない」
 MM
 - 05/10/1(土) 15:35 -
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はじめまして。検索で漂着しましてから興味深く読ませていただいております。

いきなりの質問で恐縮ですが、以下の二つの文章の違いが気になっています。

「わかる人にしかわからない」
「わからない人にはわからない」

両者の意味するところは同じだと言ってよいと思うのですが、
それぞれの述語の「わからない」は文法的にも同じなのでしょうか?
また、前者の「主語」は何だと考えればよいのでしょうか?



【1059】
Re:「しか…ない」
 Yeemar
 - 05/10/1(土) 22:28 -
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▼MMさん:
>「わかる人にしかわからない」
>「わからない人にはわからない」


問題を簡単にするために、よけいなところを省いてみましょう。それぞれ、

1. Aさんにしかわからない
2. Bさんにはわからない

という文にして考えてもよいですね。

MMさんのご疑問は、おそらくこういうことでしょうか。

〈1と2は、「Aさん」「Bさん」という、立場が正反対の人々について述べた文である。それなのに、なぜか両方とも「わからない」という同じ述語で終わっている。どうしてこういうことが可能なのか? Bさんに「わからない」のであれば、Aさんには「わかる」となるはずでは?〉

これを解くカギは「しか」ということばにありそうです。「しか」とは、「のほか」という意味です。つまり、1は「Aさん(のほかの人)にはわからない」、2は「Bさんにはわからない」であって、論理的に矛盾はありません。

1・2の「わからない」は、文法的に同じものであります。

1・2の主語(主格)は、ここに表れていません。あえて補うならば、両方とも「この問題が」でしょう。英語の考え方で行くと、「No one except him can answer the question.」とか何とかなるわけで、「問題」は目的語になってしまうのですが。



【1065】
Re:「しか…ない」
 MM
 - 05/10/5(水) 8:36 -
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▼Yeemarさま:

明快なご解答をどうもありがとうございます。

私の疑問は、この二文の(隠れた)主語が「この問題が」である、
ということにたぶん納得がいかなかったからだと思います。
「わかる/わからない」のは人であって問題ではない、という感覚のせいですね。

たとえば元の文章が、以下のようであればすんなり理解できるので。

(この店は)リンゴしか売っていない。
(この店は)メロンは売っていない。

拙い質問で失礼いたしました。


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