1997年03月21日

【アンダーグラウンド】

 妻が読み終った村上春樹『アンダーグラウンド』を私も読んだ。村上春樹でなくても書ける、とかいう意見もあるようだが、村上春樹が書いたものでなければ我が家では購入しないであったろう本であることは確かだ。

 「被害者の姿をまんべんなく伝えたい」という姿勢は、証言の活字化の姿勢にも現われていて、普通のインタビュー本であればカットされるのではないかと思われることばもそのまま載せているように思われる。
 p332の「ベッドがだあーっと並んでいる」という「だあーっと」は、私もつかうと思うが、辞書類には載っていないと思う。p404の「かーっと晴れ上がる」、p406「こほこほと咳をする」、p408「体の力がふっふっと抜けてきた」。
 俗語としては、p376「(車で)かっとばす」、p379「メントリ」(免許取消)、p380「けつをあおる」。「かっとばす」で私が使うのは、打って飛ばすのだけだが、ここでは「ぶっとばす」の意味で使っている。
 あと、「(休み|連休|休日)の谷間」という言い方の他に、「連休の中日」という言い方がでてきた(p421と、確かもう一ヶ所)。ナカビなのだろうか。丁度翌21日が彼岸の中日(チューニチ)だがそれは関係なく、相撲などの中日(ナカビ)からだろうか。不思議と「飛び石連休」という言い方は出てこなかった。


posted by 岡島昭浩 at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 目についたことば | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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