この作品は題名から伺えるように結構スカトロなのだが、作品中、チクと発音されたものは「恥垢」のことであろうと思われる。私自身はこれをチコウと読むし、「恥垢撚れ・近う寄れ」というような駄洒落を聞いたこともあるので、チコウと読む人が多いのではないか、と思いながら辞書を引くとこれが載っていない。チクでも載っていない。「無垢」というのがあるから、呉音のクで読むこともあるのだろうが、世代差とかあるのだろうか。「歯垢」なんてことばも新しそうだが、これは『日本国語大辞典』にも載っている。
そういえば、「願望」もガンモーと呉音で読まれていた。これは「乖離」にもあったと思う。
この番組は今後も何度か放送するようだ。多分私もチラリとぐらいは映っているのでないかと思うのだが、それよりも言語資料として、録音でもいいから手に入れたいものである。《大辞林第二版には「チコウ」で立項されていることを教授頂いた。》
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