1997年04月14日

【立派な犯罪・無益な戦争】

 子供を連れて、京阪へ一泊の旅行をした。大阪で見かけた大阪府警のポスターに、
援助交際は売春です。

というのがあった。非常に直截的な言い方でどっきりさせるものだが、ふと、
政治献金は賄賂です。
という言葉が思い浮かび、ついで、店などに貼ってある、
万引は立派な犯罪です。

というのを思い出した。
 この「立派な」というのは、
立派な行為です。

というような、〈賞賛に値する〉とは違って、〈十分にそうだと言える〉といった意味なわけだが、やや誤解を招く、というか、屁理窟を受け付ける言い方だ。かといって適当な言い方は難しい。「ちゃんとした犯罪です」でも駄目だし、「堂々たる犯罪です」というのも変だ。「十分に犯罪です」はまあよさそうだが、「十分な犯罪です」ではおかしい。「れっきとした」ぐらいかな。


 そうそう、「嘘つきは泥棒の始まり」ってのも、「嘘をついていたらそこから始まっていつか泥棒になってしまうんだよ」という意味だと思っていたのだが、「兄弟は他人の始まり」という言い方もあるように、〈嘘つきは、もう泥棒の仲間に入ってしまっているのだよ〉という意味だ、という解釈がある。



 それからもう一つ思い出すのは、

無益な戦争はやめましょう

というのに対して、「じゃ、有益な戦争ならいいのか」というような理窟をいう人がいることだ。こういう屁理窟を封じるような表現は可能であろうか。
戦争てえものは、この、無益なものなんですな。そうした、この戦争てえものは、ひとつやめようじゃございませんか。

と長くなってしまうわけだが、こういう修飾の仕方といいますか、説明するような修飾の仕方と、よくあるような限定する修飾の仕方とを区別するような言語があるだろうか、あるとすればどういう風に言い分けているのだろうか、ということを知りたいと思ったりするわけだが、私は知らないんです、残念なことに。
posted by 岡島昭浩 at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 目についたことば | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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