さて、娘の教科書だが、「うさぎのむねかざり」の「むねかざり」という語は初めて見たが、『日本国語大辞典』には載っている。
「ちいさなたね」に(p32)、
おまちどうさま
と、現代仮名遣からはずれる例があった。国語ではなく道徳だからよいのだろうか、それともこれは「遠い」という語源の意識は失われているからこれでよいと見なすのであろうか。
「ぼくのがっこうのこうしょう」の校長先生のお話で、
ほしは、ふつう 五つの とんがりが ありますが、こうしょうは それが 六つ あります。
と言っているが、こういう頭の固いところを見せたらいかんなあ、校長先生よ。他のページの挿絵には星のとんがりがいろんな書かれかたをしているというのに。虹が7色だってのよりも頭が固いんじゃないのかな。「ほしじるし」とか「ほしのしるし」と言えばまあよいのだが。JISでも☆★、「五つのとんがり」って決めてるわけではないのでしょうね。しかし五つで書く習慣と言うのはどこから来ているのだろう。ヒトデを「海星」と書くのは『倭漢三才図会』に出ているが、この本で星はまん丸に描かれている。そういえば、「月日の立つのは早いもんだ」と言ったあのお星さんはどんな形だったっけな。明日見てみよう。《見付けられない。たしか挿絵入のがあったと思ったのだが》
思い出したのだが、校長先生用の講話見本集のようなものを古書店で見かける。ああいうものがあるということは、多分、推薦書模範文例集とか通知表評価文例集とか言うのもあるのではないかと思う。こちらの方が需要が多そうな気がするし……。でも古書店では見かけないような気がするが何故だろう《通知表用は新刊本の店で見た》。校長用はぱりっとした造本だから売りに出るけど、そうでないのはツブされてしまうのかな。
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