1997年04月16日

【ぬる】

 昨日、通知表評価文、と書いたが、私の小学生時代の通知表を見ると結構厳しいことが書いてある。例えば一年生の時のもの。

 一学期
聞く態度や話す態度に節度がほしいと思います。

手洗いや準備がおそいために配盆がおそくなることがあります。
 二学期
学習時間にもっと元気がほしいと思います。特に体育は力一杯してもらいたいと思います。
仕事がおそいために、人の世話までできにくいようです。体が機敏に動きません。
のろいために完成しないまま終ることがあります。
 三学期
学習態度がやはりだらしないようです。度々注意しますが、なかなかなおりません。そのため聞き落しがあり、失敗も何度かありました。
掃除中にぼんやりしていることがあります。
自分の机の中の整頓は余りできません。


 成績でも、国語の「よい聞き方」の所に×がつけてある。これが一年生の時のだが、何時のをみてもこんなことばかり書いてある。


 五年生の時の担任からはヌルと言われた。動作が緩慢であるからだ。ノロい、というよりもヌルいというのだ。私にとっての最暗黒時代であるこの五年生の時の通信簿は残っていないが、転校する私に対してクラスの人々が書き殴ったノートが残されている。私はこの時の転校はものすごく嬉しかった。終業式の日に転校する人々が教室の前に立っているのをとても羨ましい思いで見ていたのだが、「家から連絡があってお父さんが転勤だ」と言われた。ノートはそんな状況で書かれたものだ。それには、

むこうのがっこうにいってヌルがなおるといいね。

とか、
ヌルの競争相手がいなくなってざんねんです

とか、
のろま中ののろまなので注意するべし

とか、
きびんに動いて先生にすかれてね

とか書いてある。全く好きなことを書くものだ。
posted by 岡島昭浩 at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 目についたことば | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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