1997年04月26日

【バッシュ】


 子供の小学校入学以来、どうも生活のリズムがつかめない。子供の起床が幼稚園の時よりも一時間半ほど早まり、子供を早く寝せるために、九時ごろ電気を消す。狭い公務員宿舎なのですべての部屋の消すのである。私も寝てしまいそうになる。あとで起き出すのだが、どうもうまく時間がとれないのである。

 バスケットシューズのことを「バッシュ」と呼ぶらしい。私がかつて聞いたのは「バシュー」という呼びかたであったのだが、『新潮現代童話館2』の川島誠「セカンド・ショット」には「バッシュ」と書いてあった。
 「バッシュ」というのはおそらく「*バスシュ」というのが発音しにくいことによって行われているのであろう。発音しにくい、と感じるのは母音の無声化が起りやすい地方に於いてのことである。
 スは無声子音に狭い母音が後続していて、さらに後に来ているのがシュの子音で、これは無声音なので、スの母音は無声化する。
 【オッシさま】で触れたのだが、サ行音が無声化して、次のサ行音に連続した場合、促音と似ている。サ行音が無声化すると、母音部分がサ行子音と同じ様な音になる(サ行子音のままで一拍分保持される)からである。「オッシサマ」の場合には、サ行子音でも同じ種類に属するもの(ヘボン式ローマ字で「sh」で書かれるもの)なので、素直に促音と化すのだが、「*バスシュ」の場合には、「s」と「sh」なのでそのままは促音とならないわけだが、「sh」によって「s」が同化され(後の音が前の音を同化するから「逆行同化」)、「バッシュ」となるのだ。

 めでたし・めでたし。
posted by 岡島昭浩 at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 目についたことば | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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