鈴木豊「俗語使用の広がり―「チャリンコ」を例として―」(『文京女子短期大学英語英文学科紀要』26(1993.12))という論文がある。鈴木氏は1974年に初めて耳にした、ということで、よく覚えているものだと感心するが、『国語年鑑』によると鈴木氏は1958年の生まれであるから、高校入学の頃に聞いたのではなかろうか。私は何時が初耳だったか全く思い出せないが、74年よりは後の事になりそうである。
『現代日本語用例全集』では79年が初出になっている(『言語生活』の「耳」)が、同年発売の、さだまさし「木根川橋」(LP『夢供養』所収)の「チャリンコ」は、私は違和感を感じた記憶はなく、既に耳に馴染んでいたと思う。
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