空の項目です。
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「寸劇」という言葉はコントを「寸鉄人を刺す」という意味から野呂がつくったものである。
とありました。日本国語大辞典にもこの情報あり。
さて、「艶笑・廓ばなし」の、艶笑という言葉だが、今はもう聞きなれて落語の世界でも平気で通用しているが、こんなしゃれた文学臭の強い言葉は、本来この社会では使われてはいなかったはずだ。今でも一部の間ではつかわれていない。小島貞二氏が編むところの『定本艶笑落語』の、その解説に「たしか、昭和五年に丸木砂土(秦豊吉の筆名)が武侠社から『世界艶笑芸術』という本を出したあたりが、はじめてではないだろうか。ドイツ語のGalant(ガラント。好色な、という程の意味)を訳した」と述べておられるように、そのへんが使い始めのようだ。
さてあの式をやるに当って何といふ名をつけたものであらうと大分考へ込んだのが私が十二三歳の頃である。それから二三年たって私は始球式といふ名が当時横浜貿易新聞社の運動記者の加藤氏に依って名附けられた事を記憶する。(p357-358)